カリキュラム


開始 10:30

講義 (1)10:40-12:00、講義(2)13:00-14:20、講義(3)14:30-15:50、(4) Q&A16:00-16:30

終了 17:00


第1回   海外展開の基本知識  2019年6月9日(日)

(1) 開講式・オリエンテーション (主:三上、副1:向井、副2:大喜多)

・開講

・講座の流れ(海外展開をする企業への支援フロー)と成果目標の説明。

・事務連絡

・受講生自己紹介

(2) 基礎知識・国際政治経済 (主:永吉、 副1:大喜多、副2:徳久)

 海外展開支援を行う際に、まずは支援先企業のビジネスを広く、多面的に見なおすことが大切である。海外展開においては、国内だけ、進出国だけを見ていても気づかないチャンスとリスクがある。ここでは、海外展開支援を行う上でどのような視点で国際政治経済情勢を捉えておくべきかを確認する。

(3) 異文化理解 (主:徳久 副1:大喜多 副2:永吉)

海外でのビジネス展開にあたっては、まず、異文化を理解することが必要不可欠。日本と外国とでは、お互いに歴史や言語、宗教や人種・民族等が異なるため、その文化や考え方が違うのが当たり前。その違いをはっきりと認識し、コミュニケーションを上手に活用しながら相互理解を深め、双方が信頼に基づいてビジネスを行うことが重要。異文化理解について、海外での経験や失敗事例等を交えて、その基本をわかりやすく解説する。

(4) Q&A

講義で未消化な部分について、質疑応答。


第2回 経済のグローバル化と日本企業  2019年7月7日(日) 

(1) グローバル化   (主:瀬川、副1:山本、副2:小林)

(2) 中小企業の動向  (主:瀬川、副1:山本、副2:小林)

(1)(2)は通しとして、日本の中小企業が海外に進出する意義を理解し、事例を通して、ヒト・モノ・カネの経営資源が限られる中小企業がどのように、海外市場で活躍しているかを講義する。また、既に海外に進出した、あるいはこれから進出しようとする中小企業はどのような課題を抱え、それらに対して国はどのような支援策を準備しているのかを知ることを目的とする。

(3) ワークショップ①  (主:大喜多、副1 : 酒向、副2: 向井)

 本講座の成果物として、架空の事例企業A社についての海外展開に関する事業計画作成についての説明を行う。

(4) Q&A

講義で未消化な部分について、質疑応答。


第3回     支援対象企業の分析 2019年8月4日(日)

(1) 支援企業分析と事前準備  (主:酒向、副1:清水、副2: 小林)

(2) ビジネスモデルの具体化  (主:酒向、副1:清水、副2: 小林)

(3) 事業化調査        (主:酒向、副1:清水、副2: 小林)

(1)(2)(3)は通し講義。海外展開を目指す企業について、SWOTなど分析手法を用いて現状把握を行う。またその企業特性、強みを、商品・サービス・技術を通じて明確にする。その後、海外展開を進める手順を具体的に説明する。事業計画書を作成する前段階としてのロードマップ作成も行う。できるだけ具体的な事例も含めて、受講生にとって実務に役立つ情報の提供を行い、基礎的な知識を得ていただくことを目的とする。

(4) Q&A

講義で未消化な部分について、質疑応答。


第4回 海外直接投資   2019年9月8日(日)

(1) 事業実施決定のプロセス         (主:清水, 副1:酒向, 副2:大喜多)

(2) 拠点設立の手続き            (主:清水, 副1:酒向, 副2:大喜多)

(3) 現地の具体的情報~インフラ・労働力等  (主:清水, 副1:酒向, 副2:大喜多)

(1)(2)(3) は通し講義として、投資先を選定する際に検討すべきポイントおよび投資の実施を具体的に進める場合の手続や注意点について、知識・ノウハウを解説する。進出候補国の政治動向や体制、文化・価値観は多様であり、一つの答えはないが、基本的な知識に加え具体的な事例を含め、実務に役立つ情報提供を行う。

(4) Q&A

講義で未消化な部分について、質疑応答。


第5回 現地販売        2019年10月6日(日)

(1) 市 場                   (主:川崎、副1:三上、副2:永吉)

(2) 販売チャネル    (主:川崎、副1:三上、副2:永吉)

(1)(2)は通し講義。ある国で(自社)製品を販売しようとする際、まずはそれが海外で売れるのかどうか見極め、販路拡大を通して実績を積み、最終的に海外拠点をつくるかどうか検討していくことになる。その際、海外でほとんどコネクションを持たない中小企業ができるだけコストをかけず、リスクを負わないような手法で拡販を進めていく必要がある。同じ販路拡大でも、日本と海外では異なる点もあり、特にこの部分には注意が必要。ここでは、まず海外で自社製品を販売したいと思う中小企業が、どのようにして現地ビジネスの可能性を探り、販路をどのように構築していくのか、その過程でどのような問題が起こり得るのかについて、理解を深めて頂く。具体的には展示会の活用、現地代理店などの見つけ方・付き合い方・別れ方などについて、明確なイメージを持ち、その過程で注意すべき点などを解説する。

(3) リスクマネジメント①:リスクマネジメント概論    (主:大喜多、副1:酒向 副2:山本)

国内・海外を問わず、事業を展開していくことには当然リスクがともなう。海外展開をする場合は、国内では想定しにくいものも多くあり、それらのリスクについても認識しておくことが必要。コンサルタントがこれらのリスクについて認識し、整理し、可能な対応策の準備を行えるように3回にわたって研修する。第1回目は、リスクを俯瞰してそのマネジメントについての概論を説明する。

(4) Q&A

講義で未消化な部分について、質疑応答。


第6回     貿易の仕組み     2019年11月10日(日)

(1) 輸出契約         (主:三上、副1:内藤、副2:小野澤)

(2) 輸出手続き     (主:三上、副1:内藤、副2:小野澤)

(3) 貿易に関する法務・規制  (主:三上、副1:内藤、副2:小野澤)

(1)(2)(3)は通し講義。経理において「簿記」が重要なのと同様、海外展開においては「貿易実務」の理解が重要となる。企業の海外直接投資・海外生産が盛んになっても、日本からモノを出す輸出が無くなるわけではない。そして、これから海外との取引を始める企業が最初に行うのが、輸出業務。さらに、進出先の海外生産拠点からの出荷も、現地での輸出業務。輸出業務の根幹をなす貿易実務について、契約から船積み・代金回収まで一連の流れについて、英文契約書・英文貿易用語の解説、輸出失敗事例を含め、基礎的な知識を講義する。

(4) Q&A

講義で未消化な部分について、質疑応答。


第7回 ワークショップ       2019年12月8日(日)

(1) ワークショップ②   (主:大喜多、副1: 酒向、副2: 向井)

(2) ワークショップ③   (主:大喜多、副1: 酒向、副2: 向井)

(1)(2)を通し講義として実施。第2回講義のワークショップ①で説明した事例企業の概要と、それに続く第3回~第6回の受講内容を絡めて、グループ・ワーク(5-8人)により事業計画書の議論を深める。

(3) リスクマネジメント ②:経営リスクとその対策    (主:山本 副1:酒向 副2:大喜多)

リスクマネジメント①概論で説明したリスクのうち ”経営リスク” について、法務リスク、財務リスク、与信リスク等々、主として講師陣が直接体験した、もしくは見聞した各国の事例をできるだけ多く取り上げ、その分析、対策の検討を行う。

(4) Q&A

講義で未消化な部分について、質疑応答。


第8回    財務・法務    2020年1月19日(日)

(1) 資金計画                  (主:河合、副1:小澤、副2:小野澤)

事業開始・運営にあたっては、売上、利益計画とともに必ず資金面の計画を策定する必要があるが、特に海外事業に関してはより綿密な計画策定と実施準備が重要。資金計画の策定については、主に以下の3つのテーマに沿って類型化しその長所、短所を明らかにする。①資金使途別(設備投資資金か運転資金需要か)、②資金調達ソース別(親会社からかあるいは現地にて調達か)、③資金調達方法別(資本出資、借入金、リース、仕入先金融、ファクタリング、貿易金融、保証他) その結果、ケースごとの基本知識を習得する。調達の実務ではなく、ファイナンス手法の合理的な意思決定ができるようにすることを目的とする。

(2) 法制度税務会計      (主:河合、副1:小澤、副2:小野澤)

海外展開を準備するにあたり、当該国(地域)においてビジネスを開始するための各種法律、税務、会計ルールなどの状況を確認する必要がある。生産であろうと販売であろうとこれらのビジネスの基礎を理解してオペレーションしないと、たとえ、本業の生産、販売がうまくいっていても、規制違反等により撤退を余儀なくされる可能性がある。当然これらは、国によって内容に違いはあるが、基本的な事項についてひととおり列挙し、この中味について漏れのない形で基本的知識を網羅して解説する。

(3) リスクマネジメント ③: マクロ環境リスクとハザードリスク    (主:大喜多、副1:酒向、副2:山本)

より不安程度を増している世界情勢の中で、カントリーリスクを中心に、発生した事例とその対応を主として実体験をベースに共有し、分析する。また、すべてのリスクが事前に予測できる者ではないとの前提で、リスク対策保険や、準備しておくべき社内体制、常時心がけておくべき情報源の確保等、リスク対策のまとめを行う。

(4) Q&A

講義で未消化な部分について、質疑応答。


第9回   現地運営・生産  2020年 2月9日(日)

(1) 運営管理    (主:内藤、副1:河合、副2:松村)

(2) 工場管理    (主:内藤、副1:河合、副2:松村)

(1)(2)を通し講義として実施。 ビジネスプロセス(BP)の「全体最適」は重要な経営改革テーマであり、運営管理を学ぶ意義はここにある。たとえばサプライチェーン・マネジメント(SCM)は、歴史的に形成されてきた「製造-卸-小売」という「分業」の流れを、「顧客満足の最大化」を理由に再統合を図る業界間の取り組みである。こうした考えは、工場や店舗といった現場レベルでも同様。この講義では、こういった観点から海外における運営管理、工場管理について講義する。

(3) 人事育成    (主:向井、副1:松村、副2:内藤)

企業活動のグローバル化が進展している中、現地での人事の重要さが増している。現地事業の成否の一つのカギである採用、評価、人材活性化と解雇、労務問題対応を解説する。言語や経済レベルだけでなく、労働慣習や価値観まで異なる異国の地で、いかに労務問題や訴訟を避けながら人材活性化を実現するか、ケーススタディーを通して、基礎的な知識を得ていただくことを目的とする。

(4) Q&A

講義で未消化な部分について、質疑応答。

第10回 ワークショップ   2020年3月8日(日)

 (1)~(3)  (主:大喜多、副1: 酒向、副2: 向井)

(1) ワークショップ④

(2) ワークショップ⑤

(3)ワークショップ⑥・全体総括

(1)(2)(3)は通し講義。本研修の集大成として、グループ・ワーク(5-8人)で、企業の海外進出のための、調査計画、F/S作成の作業を行う。その結果について各グループから報告し、講師が講評を加える。

(4) 修了式 (主:三上、副1:向井、 副2:未定) 


当講座のカリキュラムについて

一般社団法人中小企業診断協会では、中小企業診断士の品質の更なる向上、一層の活躍を図るため、中小企業診断士の取り組む業務に関し、ユーザーである中小企業者や支援機関から求められる中小企業診断士像を示すとともに、専門分野ごとの業務と知識体系について整理し、これを会員中小企業診断士等に提供することとしています。

中小企業診断士として最低限の知識・経験を持っていることを前提として、会員中小企業診断士等にこれを提示するものであり、中小企業診断士自らの研鑽や当該専門分野のスキル向上を目指す者の育成等での活用が期待されています。

 

その第一弾となる「中小企業の海外展開支援業務と知識体系」の執筆は、ワールドビジネス研究会が担当しました。

2017年11月8日東京都中小企業診断士協会経営診断シンポジウムで、ワールドビジネス研究会 大喜多会員 (当講座塾長) がその内容を発表し、優秀賞を受賞しました。 参考URL http://www.t-smeca.com/column/2018/04/post-121.html

 

この「中小企業の海外展開支援業務と知識体系」に準拠して、ワールドビジネス研究会の研修事業分科会では、当講座のカリキュラムを開発しました。このカリキュラムは2018年11月7日の、東京都中小企業診断士協会経営シンポジウムで、ワールドビジネス研究会 三上会員 (当講座事務局長) が「中小企業海外展開支援講座カリキュラムの開発」をテーマに発表し、前年に続いて優秀賞を受賞しました。